鈴木みのる ギラギラ幸福論-黒の章- みのるの歴史
天龍源一郎の引退試合
鈴木みのるとライターの対談を一冊にまとめています。
ひと言で云うと、あっと言う間に読むことが出来て面白い!
ここでは、特に印象に残る部分の感想を書きます。
鈴木みのるは、天龍のファイトスタイルに多分に影響を受けたと話す。
鈴木がパンクラスから、純プロレスに戻ってきた時、
新日本暗黒期に外敵軍として、一緒に活動していた天龍の闘い方を間近に見ます。
そこで、天龍の闘いから肌で教わります。
それだけに、鈴木は天龍源一郎の引退試合はオカダカズチカではなく、自分がやりたかった、天龍のオヤジを叩き潰したかったと語ります。
紅蓮隊のメンバーから学んだこと
強いものが勝つ、それが全てと考えていた鈴木みのる。
しかし、東京愚連隊は、試合に勝っても負けても、また次の試合、次のシリーズに呼んでもらうことが大事だと言う。
愚連隊と行動するようになって、フリーしての身の振り方や、考え方の幅を拡げるきっかけになったと話します。
髙山善廣とTAKAYAMANIA
帝王・髙山善廣と世界一性格の悪い男・鈴木みのるの関係性は有名です。
高山は試合中のアクシデントで難病になります。
闘病中の髙山を心身両面から支援するために鈴木が先頭に立って活動してます。
「クリーンな人には、偽善者や売名行為等の、批判には耐えられない。
俺だったら、うるせえ!の一言で済むんだから。俺で良かったんだよ」
謂れも無い非難を浴びても、怯まない強さと確固たる自信が鈴木にはあります。
カール・ゴッチと藤原喜明の弟子として
ゴッチ、藤原から教わった技術は鈴木の根幹であり、圧倒的な強さへの自信の根源。
なので、二人の名前は何度も出てきます。
新弟子の時の経験が何十年経っても色褪せない。
パンクラス旗揚げ当時に活躍したバス・ルッテンや、シャムロック兄弟。
鈴木が試合中に唯一、逃げたくなった相手、モーリス・スミス。
外人選手についても詳しく話してます。
鈴木みのるは国外でも人気です。
今は、新日本の動画サービスに加入すれば世界中で新日本のハイクオリティな闘いが観れるのでその影響も大きいと言います。
入場時の"風になれ" の大合唱もあるようです。
読み終えて
アントニオ猪木に憧れて新日本でデビュー。
そして、理想の団体・パンクラス旗揚げ。
その後と、純プロレスに立ち返り、全日本、ノア、新日本に牙を剥き、存在感を示し続けています。
何がすごいって、他の同年代の選手が第一線で無くなりつつある中、常にトップ戦線で活躍。
ベルト戦線にも絡み、IWGPヘビーにも戴冠するんじゃないかと思わせます。
あいつには絶対負けない、悔しい、俺が最高なんだ!
強さの秘訣は、上記の原動力を常に持ち続けられることです。
鈴木みのるに、年齢やレジェンドという括りはいりません。
あるのは、強いか、強くないか、俺がイチバンなんだ。